2014年09月01日

日記的なもの

主に読書感想文。

多分、夏休みの宿題。大人は自分に宿題を出し、自分で採点するものなのです。



日常。

だいたい仕事してる毎日。

ようやくデータの意味がちゃんとわかって、必要なデータが日次で手元に届くようになって、いろいろ楽しくなってきたところ。契約期間はあと4ヶ月だけど、その間にやれることはいろいろあると思う。1日を無駄にしてはいけない。



次の仕事をどうしようか考え中。今の仕事を継続するという選択肢もあり得るけど、期間を決めて契約しているということは、そこでお互いに選択のオプションが発生しているということ。

一番やってはいけないのは、惰性で現状を継続しようとすること。ちゃんと目的を持って、現状が良いと思えば継続できるよう試み、他により良い選択肢があると思えばそれを試す。

問題は今は営業活動をサボっていてろくに仕事のツテがないことか。自分は基本、ツテかブログで仕事を得てきたので、いろんな企業に経歴書送って「雇ってください」と言って回ることをあまりしていない。そうした活動をしてみるのも良いかもしれない。



目標は物語の中から得ることが多い。最近、目的意識が薄くなっているのは、物語と触れる回数が減っているからだろう。その分、勉強に回しているので良いとも言えるし、意識が弱くなると効率に影響するので悪いとも言える。このバランスを取ることの難しさは、ここ数年の課題になっている。

最近は堕落するような物語にハマりやすい。退廃とか、狂態とか。そうした物語は好きではあるのだけど、そこから勉強への活力を得るには向いていない。

シーシュポスの神話は割と良かった。不条理と向き合う姿勢は、解けない問題を前に煩悶する人間の姿によく似ている。同じ著者の転落が私は好きなのだが、あそこからは前に進む力は得られない。なので次はペストを読み返そう。

小説でも漫画でも映画でも、数百円で1つのコンテンツが購入できる。平均2時間で消費できるとして、私が1週間に消費できるコンテンツはおよそ3つとすると、月におよそ6000円強で好きなコンテンツが買えることになる。

何を選択し、どう消費していくかは、自身の知識や情操を整える意味で非常に重要になる。

次は、何を、選択するか。



2014年8月の進捗

1. hivemallを使う

けっこう使った。アウトプットは下記。rand_amplifyも試したけど書いてない。とりあえずこれで感触を確認して、良ければより本格的にという流れで使うのも良さそう。

http://www.mwsoft.jp/programming/hadoop/hivemall.html

2. 論文とか動画とか

Demographic Prediction Based on User's Browsing Behavior
http://www2007.org/papers/paper686.pdf

ユーザの行動から性別年代を推定する話。テキストマイニングを使った話は多いけど行動からの推測はよく知らなかった。

Estimating Conversion Rate in Display Advertising from Past Performance Data
http://www.turn.com/sites/default/files/kdd2012.pdf

広告系でCTR/CVRを予測する話。正解データがあって分類するという問題なら解けるケースが多いのだけど、

conversion probability estimation is a challenging task since there is extreme data sparsity across different data dimensions and the conversion event occurs rarely.


とあるように、それぞれ素性が違うデータが折り重なっている中で起こるレアイベントをうまく取り扱うというのは非常に困難。

3. 読書

ケルト妖精物語(イエイツ編)、シーシュポスの神話(カミュ)

今年は手元にある本を処分しようということで、まだ読んでいない本やもう一度読んでおきたい本を消化しているところ。半分くらいは片付いた。このペースなら今年中に概ね片付けることができそう。



読書感想1

ケルト妖精物語は、バンシーやレプラホーンなど妖精に関する逸話を集めたもの。昔の風習がいくらか垣間見えるが、日本人である私にはおそらくいくつかの点で正しく理解できていないだろう。

170〜171pに載っている妖精の名前を書き出してみる。レプラホーン、クルラホーン、ファージャルグ、ファーゴルダ、ウォーターシーリー、ジャックランタン、プーカ、バンシー、デュラハン、ブラックドッグ、ラナンシー、アッハイシュカ、ペシュタ、ピエストベスティア、レイクドラゴン。

クルラホーン、ファージャルグ、ファーゴルダはレプラホーンの亜種ではないかとされている。ペシュタという名前は初めて聞いた。ペシュタ、ピエストベスティア、レイクドラゴンは同じものを指すのだろうか。この辺りは日本語で検索してもほとんどヒットしないので、原書を当たらないと情報を得るのは難しそうだ。

3度くしゃみをして誰も「bless you」と言わなければ花嫁は妖精のものになるという話が出ていた。くしゃみと妖精が関わる話を見たのは初めて。

バンシーに関する詳しい記述。

バンシー( [ban または bean] は「女」、shee [ゲール語 sidhe] は「妖精」を意味する)は、休憩の家族の者に従う付き添いの妖精(アテンダント・フェアリー)で、人が死にそうになると泣きわめく。

キーン(keen [canoine])、すなわち葬式で農民たちの弔い泣きは、バンシーの泣き叫ぶ声の模倣であると言われている。

時にバンシーに伴ってくる前兆(オーメン)の1つは、コシュタ・バワー(coach-a-bower [coiste-boodhar])である。それは巨大な黒い馬車が柩を積み、ドュラハンの駆る首なし馬に引かれて通るものだ。


取り替え子(チェンジリング)について。これは非常に合理的な考え方なのではないかと思う。

そっくりな姿形をした木と取り替えられて、ダミーの方は早々に死んでしまうという話が本編で出てくる。妖精に誘拐されたのは女性で、主人公の機転で取り返すことができてハッピーエンドのシナリオになっている。

その他にも醜い姿形をした子供で笛がうまく、様々ないたずらをしでかすといういかにもな取替え子の話も出てくる。

人は様々な事象に理由を求める。その理由は時に間違った答えを導くこともある。特に唐突な我が子の死や変容に対し、その明確な理由が誰にもわからなかったとしたら、神や妖精などに答えを求めることになるのは自然な流れだろう。

そうした人の心の流れを示す民話、伝承といったものには、強い興味を覚える。



読書感想2

シーシュポスの神話にはキルケゴールに関する言及が出てくる。両者が好きな自分としては、なるほどという感覚。

彼は少なくともその生涯のある部分においては、不条理を発見するという以上のことをしている。つまり彼は不条理を生きたのだ。

自分の心に刺が刺さっていると感じ、その刺の痛みを和らげまいと気をつけている。

これこそ自分をはるかに超えた現実と格闘する不条理な精神そのものだ。


文中には、ドストエフスキー、カフカ、ゲーテ、シェークスピア、ニーチェらについて言及されている箇所もある。



2014年9月の目標

1. theanoを使う

時間があれば。

2. 論文とか動画とか

流れてきたものを視聴する。最低2つ。

3. 読書

金閣寺かペストかヴェニスに死すかどれか。気が向いたやつを読む。

後は仕事でやろうと思っていることがいろいろあるけど、プライベートな話じゃないのでここには書かない。