2009年09月12日

契約が済むまではいつも半信半疑

10月以降の仕事の契約がまだ確定していない。

口頭での約束はしたのだけど、書面がまだ我が家に届かない状態。


契約が終了するまで残り2週間。

フリーの人間は契約が切れてしまえばその場で収入がゼロになる。間違って契約延長に失敗すると、このご時世に2週間で別の契約取ってきて働ける確証なんてあるはずもない。高確率で無給期間が発生する。

今契約しているのは非常に信頼できる企業さんなので(たぶん、これまで働いてきた中で一番信頼できる)、このタイミングで契約が立ち消えになるとは考えづらい。

けど、これまでフリーでやってきて、「口約束なんて何の役にも立たない」ということを身体が覚えてしまっているので、「一応、保険を打っておこうか」と自然と考えている自分がいる。

だいじょうぶだから、今回のところは変なこと起こらないからじっくり待ちなさい、自分。


そういえば昔、正式に契約書を取り交わした後に勝手にひっくり返されたことがありました。「契約期間3ヶ月って書いておいたけどこちらの都合で1ヶ月に書き換えさせてもらったから、もう1回新しい契約書に署名しておいて」とか言われた。しかもそれを言ってきた相手は1年以上お付き合いしてきた東証一部上場企業。

話を受けた時は割と笑えました。契約書なんてただの紙ですし、一部上場なんてただの飾りだということは、知ってはいましたが身をもって体験することができました。

若い頃の苦労は買ってでもしろと言いますが、年齢に関係なくこういうイレギュラーな経験はしておくべきかなぁと思います。人から「こういうことがあるらしいよ」と聞くのと、自分が体験するのとでは濃度が違いますし。


口約束で特に信用できないのが、面談をしてから最初の契約を取り交わすまでの間。値段の交渉も済んで、作業開始日も決まって、「では、作業を依頼する方向で話を進めさせて頂きます。契約書を作成するのでしばらくお待ちください」という返答をもらった後、1週間以上待っても何の連絡もない場合なんかは、けっこう危ない。

現場的に採用を決定しても、上申先とか予算確保とかで躓いたり、実は口約束だけして他にもっとスキル的にマッチした技術者が引っかからないか待っている場合もあります。

口頭で約束されてしまうと、こちらとしても営業を止めざるを得なくなります。相手が二股をかけていても、こちらが二股をかけていいという理由にはなりません。その状態で他と平行営業して「やっぱ別のところにします」という不義理をする気にはなれません。


そんな海千山千なところも含めて、フリーで働くというのは緊張感があって面白いと思います。