2009年09月22日

日記的なもの

最近、頭をフル回転させることが少なかった気がしたので、ここ2日ほど囲碁の勉強をしてみる。

新しいことを勉強すれば頭は使うし、ついでに囲碁なら頭をフルに回転できること間違いなし。

また、普段と違った脳の使い方が出来るので、最近衰えがちだと感じていた脳の回転速度を速めることに繋がるかもしれない。

あとは職場で囲碁好きな人に出会った場合に対応できるところも良い。

うん、良いこと尽くめだ。けして働きたくないから逃避しているわけじゃないぞ。

とりあえずコンピュータの一番弱いヤツに勝てるようになろうと思い、ルールもろくに知らないまま対局開始。しかし何戦しても負ける。

コンピュータの動きを見て陣地を作れば良いことはなんとなく分かって、その動きのけん制し合いはなんとかなるようになったけど、どうすれば出来上がった陣地を守れて、どういう形なら攻められるのかが分からない。

守る為には二眼を作れば良いことを学び、詰碁をいくつかやって攻められるポイントが分かるようになり、記憶がなくなるくらい対局して、ようやく勝負になるようになった。

昨日は10時間くらいずっと対局を続けて、脳味噌が不確かになった。長時間集中した後、息を吐くとミント系の空気が脳に流れこむみたいにスゥっとすることがある。写真で撮ったらエクトプラズム出てそうな呼吸になる。脳内麻薬でも出ているのだろうか。


ゲームに強くなるには、「楽しむこと」「学ぶこと」「強くなりたいと思うこと」「長時間ハマること」などの要素が必要。

やってみた感じでは、碁は楽しい。十分にハマれる。でも、自分はプログラムを第一に、文章を第二に考えているから、これ以上はハマらない。

自分はあれやこれやと手を出して身を持ち崩すタイプなので、25歳になってからはハマるのはプログラムと文章の2つに絞っている。1つに絞るのは無理なので2つにしてみたのだけど、今のところその区切りはうまく働いているようだ。


世の中で成功するタイプの人間は、たぶん1つのことに物凄くハマれるタイプなんだと思う。自分のように少し強くなると飽きてしまう人間じゃなく、そこからさらに上を目指せるような人。


実のところ、最近はプログラムにも飽きてきた。たまに頭の中の脳外科医がこう呟く。

「そろそろ新しいことはしたくないか?」
「もう今の仕事はいいんじゃないか?」
「ここにはおまえが欲しがってるものは、もう残ってないかもしれないな」
「おまえは何かを探しながら、チーズはどこへ消えたなんて言ってるんじゃないか?」
「試しに歩いて日本中を旅してみないか? 何か発見があるかもしれないぞ?」
「フリーターに戻るのもいいんじゃないか? 出会いは増えるし、きっと楽しいぞ」

たまに呑まれそうになる。

でも、フリーランスであることが幸いしている。今、フリーのエンジニアの仕事状況はあまり良くない。案件の量はかなり乏しい。いつ仕事がなくなるか分からない。

そういう不安定な状態であることが、投げ出すことを躊躇させてくれている。不安定であってくれれば、条件反射的にそれにしがみつこうとする。

もし安定した雇用状態だったら、頭の中の脳外科医の言葉に逆らえたかどうか分からない。口元にしわを寄せながら、這うように首筋から後頭部へ回り、ゆっくりと囁く彼の言葉に誘われて、荷物片手に北に向かって歩き始めていてもおかしくない。


……なんか変なこと書いたな。ホントに脳内麻薬でも出てるのだろうか?