2009年09月24日

時計じかけのオレンジ完全版のルビが辛かった

先日、時計じかけのオレンジの完全版が出ているのを見かけて購入する。

が、最後まで読まずに投げ捨ててしまった。

時計じかけのオレンジは「ドルーグ」(仲間)とか「デボーチカ」(女の子)といった架空の若者言葉を駆使した一人称語りの小説で、言葉好きな人間には溜まらない作品です。前に買った時はかなりハマって5〜6回読み直した記憶があります。

昔読んだ時は確かこれらの架空の若者言葉は、最初に出てきた時だけ注釈で意味がフォローしてあって、それ以降はフォローなしで記述されていた記憶があるのですが、完全版を見たら全部のこれ系の言葉に対してルビが振られている状態になっていました。

この小説の良いところは、読んでいるうちにそれらの言葉が頭に入ってきて、だんだんハラショー(すばらしい)な気持ちになれるところだと思っていたのですが、全てのハラショー(すばらしい)の横に日本語のルビが振ってあると、ハラショー(すばらしい)になろうとするたびに日本語に頭を引っ張られて、興ざめするみたいな感じでした。


でも、こう思うのは昔読んだ記憶があるからで、初読みだったらちゃんと楽しめたんだろうなぁとも思います。ルビが振ってある版が好きな人、これを読んで気を悪くしたらアピ・ポリ・ロジー(すまない)。