このブログを書いている人間はキングジムの回し者なんじゃないかとたまに思うのだけど、どうだろう?
というわけで、新しいポメラの情報が出回っていたので、さっそく飛びついてみた。
下記のニュースが詳しかった。立石さんへのQ&Aにも飛べます。
テキストを入力するだけの「ポメラ」にプレミアムモデル
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0911/25/news066.html
これまでのポメラの弱点というと、入力できる文字数が少ないことと、フォルダ構成に対応していないこと。それからネットワーク機能がないのでファイルの共有が面倒だということ。
この3点があったと思うのですが、今回のポメラでは3つとも対応しています。
1点目の文字数は、1ファイル8000文字から2万8000文字にスケールアップ。ファイル数も1000個まで保存可能になりました。
2万8000文字だと読書用に使うには少し不十分ですが、今までよりは気楽にファイルを放り込めそうです。
2点目のフォルダ構成も5階層まで対応。SDカードに入れるファイルなら、5階層あればだいたいこと足りるでしょう。
そして最後、3点目のネットワーク。
下手にWi-FiやらBluetoothを搭載したらドライバやら何やらで開発コストもかかりますし、電力も消費しますし、接続に関するサポートまで必要になったりします。それにこれまで貫いてきた文房具らしさも欠けてしまいます。
そこで、文房具っぽさを失わずに他の端末と通信できる、この手法が採用されました。
QRコード!
これでいつでも携帯と通信できるね!
いやぁ、まさかQRコードで来るとは……。その発想はなかった。
確かにQRコードなら、出力側はただ液晶にその絵を出せば良いだけで、後は読む側の話になるわけですよね。
しかも使わない人間にとっても、その機能が入っていることでスペースを取るとか電力消費が大きくなるとかそういったデメリットはまったく発生しないわけです。
実に面白いなぁと思いました。たぶん使わないですけど……。
あとは、液晶がちょっと大きくなって、起動時間とかキーボードについては変わりないそうです。
長所を死守しつつ、やれることをやった、みたいな感じのモデルですね。
気になるお値段の方ですが、その辺のネットブック並の3万4650円なんていう驚きの値札が付けられています。
これはあくまで希望小売価格なんで、実売はおそらく2万円台半ばまでは下がるのではないかと思われます。
ポメラの良いところは「機能は少ないけど他の端末に比べれば安価」ということがあったと思うのですが、この値段だとどうでしょう。ちょっと差別化に失敗しそうな気も。
最初にポメラが出た時は「これは売れる!」と思いましたが(実際に9万台売れたらしい)、今回はプレミアム品ということで販売台数は伸びなさそうですね。
ポメラのようなものを欲しいと思っていた層には既に旧ポメラがある程度行き渡っていて、そこからあえて買い換えるかと言われると、そこまでの訴求効果はなさそうですし。
買い換える際のデータ移行が恐ろしく簡単なので(なんせファイル数がね、アレだからね)、資金に余裕がある層は「バージョン上がったなら買っとくか」くらいの気持ちで購入するかもしれませんが、そういった層がどれくらいいるか。
その辺りの購買層の質によって、今回のモデルの売れ行きは変わるんじゃないでしょうか。
今後の発展を祈って、当面の開発費が稼げるくらい売れてくれると良いのですが。
ちなみに私は金欠状態ですが、泣きながら購入します。
象さんとか勉強してたらつい新しいマシン買っちゃって、ついでに新しいラック整えたり空気清浄機買ったりしてたら、久々に大赤字な現状ですが。
とりあえずフォルダ構成使えてファイル数増えるなら、今まで不便に思っていた部分は回避できるし、ネットワーク機器がないって言っても、その辺は刺したらオートランでSyncとか言っておけば、それほど面倒でもないし。
本気で金欠になったら新しい副業でも探して、身体でカバーだってことで、買っちゃえ、買っちゃえ。ニューポメラ、買っちゃえ。人には薦めないけど、自分は買っちゃえ。