2010年03月12日

宗教に走ろうかと思った

空飛ぶスパゲッティ・モンスター教というのがあるのを知った。けっこう有名な教団らしい。実にユニークでインパクトのある名前だ。

尚、この教団はプログラミングとは特に関係ない。

この教団はID説を茶化す為に作られたようだ。ID説というのは、宇宙は知的な何者かによって創造されたという説。宇宙は実は巨大な実験室に過ぎないなんていうSF的話はよく聞くけど、これはそういう思考実験的なものではない。

キリスト教的な立場の人たちの一部は進化論を否定する内容を教育に入れたいと欲しているのだけど、神が作ったという話にしてしまうと教育に宗教を取り入れることになり問題になる。

そこでキリスト教的な天地創造から神という言葉をごっそり取り除くことで、教育の場にも導入出来そうな形式に整形したのがID説、みたいな話を今日読んだ。

で、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教(以後、スパモン教)はどういうものかというと、ID説の創造主にあたる部分を「スパゲッティ・モンスター」という謎の生き物に置き換えたり、キリスト教をパロったような説話を作ったりするなどしたものらしい。

「宇宙は空飛ぶスパゲッティ・モンスターによって創造された。これは空飛ぶスパゲッティ・モンスターが大酒を飲んだ後の事であった」

「ヌードル神は十枚の石版に忠告を刻んでモージーという海賊に与えた。石版のうち2枚は失われ、残り8枚は<8つの本当にやめてほしいこと>として残っている」

みたいな感じ。


スパモン教の信者は、死後、ストリッパー工場とビール火山が約束されているらしいので、ビールを飲みながらストリップを見る平穏を望まれる方は入信すると良いかもしれない。女性やゲイの男性の為に男性ストリッパーも用意されているそうだ。

このページには創造主たるスパゲッティ・モンスターを意味する様々なアートが飾られている。
http://www.venganza.org/

ずっと見ていると、自分の周りにもスパモンを意味する符号がたくさん存在することに気づく。うむ、どうやら私はこの教義の真偽について真剣に考察を加えねばならないのかもしれない。しかし私はビールはそれほど好きではないので、出来ることなら天国には日本酒と焼酎も用意しておいてもらえると助かるのだが。銘柄は黒龍と魔王でヨロシク。


プログラマ的には、スパゲッティという言葉を聞くと思い出すのは、スパゲッティコードだ。

スパモン教の説によると、人間の身長が昔は低かっのはスパゲッティ・モンスターの触手によって頭を抑えつけられていたからである。ところが最近は人間の数が増えて触手の数が足りなくなったので、人間の身長は高くなってきた。

このようにスパモンの触手は世界を覆っているのである。つまり、彼らの触手が我々のコードにまで手を伸ばしていないとは限らないのである。

そこで、私たちが日々コーディングをしている時のことを思い出してみて欲しい。こんな体験をしたことはないだろうか。

前日、酒を飲んだ為に少し集中力に欠ける午前、もしくは慢性的な睡眠不足で意識が定まらない夜、既存のコードに新しいコードを書き足す作業を続ける。ふと気づくと、どう解きほぐして良いのか分からないスパゲッティコードが出来上がっていた。

この時、私たちはこう考える。今日は疲れているようだ。ちゃんと集中して出来上がりをイメージして書かないと、コードは自然と絡まり合ってしまう。

しかし、それは違う。何かがおかしい。ただダラダラと書いただけでコードが絡み合ったりするものだろうか。そう、そこにスパゲッティ・モンスターが干渉している可能性はないだろうか。

考えてみて欲しい。「コードは自然に絡み合う」という自然摂理に理由を求めるのと「コードはスパゲッティ・モンスターの干渉によって絡み合う」という推論、どちらがもっともらしいだろうか。


・・・前者に決まってんだろ


あー、馬鹿なこと書いてないで、今日もプログラム組まなきゃ。