2010年04月16日

Webの歴史

書き物の仕事のためにWebに関する話を調査中。調べごとだけをしていると眠くなるので、アウトプットしながら調査する作戦をとろうと思う。

今日はWebの歴史について調べた。以下、今日のアウトプット。



1. 世界を侵す広大な蜘蛛の巣

World Wide Web。通称、WWW。もしくはWeb。直訳すると「世界規模の蜘蛛の巣」。僕らの世界はこの蜘蛛の巣に侵されている。

日本は世界的に見ても侵食率が高い地域だ。ブロードバンド(直訳すると広い帯。帯は広いな大きいな)の普及率は64%に達し、これは世界で16位に位置しているらしい。

http://www.businesswire.com/portal/site/home/permalink/?ndmViewId=news_view&newsId=20090618005797&newsLang=en

でも、総務省の発表によればブロードバンドの普及率は2009年12月時点で59.8%なんだよね。こっちが正解だとすると21位まで落っこちることになる。

http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/kohosiryo/hodo/21/03/0331-1.htm#sankou1

それはさておき、この国では全世帯の6割が家庭に高速回線を持っているようだ。もし持っていなくても、ダイアルアップや第三世代携帯、ホットスポットを使ったWi-Fi通信など、Webに繋がる方法はたくさんある。

通信に使う端末もパソコンや携帯だけではない。例えばWii、PS3、DS、PSP。この有名な4種のゲーム機はどれもインターネットへの接続機能とWebブラウザを用意している。最近ではネット接続を意識した家電まで作られて始めている。

ここまで普及されると、Webに触れることがない生活をするのが難しくなってくる。



2. Webの生誕

この世界的蜘蛛の巣が生まれた過程については聖書に記されている通りである。以下は有名なインターネット創造に関する一説。

初めに神はインターネットを創造された。
プロトコルは混沌として、パケットが深淵の面にあり、神の霊がネットワークを動いていた。
神は言われた。「標準あれ」こうして、TCP/IPがあった。
神はTCP/IPを見て、良しとされた。

インターネット(の素と言うべきか)を神が作られたが、人々はその中でパケットを交換するためのプロトコルをいくつも生み出してしまい、混沌とした。

そこで神は「標準あれ : Let there be standard」という有名な言葉(今でも多くの宗教家によって叫ばれている。しかし一部の企業はこれに従わない背徳的な行動を取っている)をおっしゃられた。そしてTCP/IPができ、多くのパケットは同じプロトコルで整然と流れるようになった。

これがだいたい、1969〜1982年のこと。

こうしてインターネットは出来上がった。この時点でFTPやPOP、SMTPなどは生み出されていたが、Webの誕生はそれから10年近く先のことになる。

1990年頃。まず先に「Gopher」が広まった。GopherはWebと似た機構だがテキストのみを扱う簡易な仕様でまたたくまに普及率を伸ばした。対するWorldWideWebは仕様に画像の取り扱いが含まれるなど実装が複雑で、良いクライアントソフトに恵まれず伸び悩んだ。

両者の立場が入れ替わったのは、1993年のこと。Gopherが規約を改訂し、ライセンス料を求めるようになった時のことである。

その時の様子を記した聖書の一節が、こうである。

神は言われた。「インターネットに料金所はいらない。フリーとせよ」
神はWorldWideWebをパブリックドメインとし、ハイパーテキストとMosaicの上で走らせられた。

ライセンス料が必要なGopherに対し、WorldWideWebはパブリックドメインで公開され、さらにMosaicという良きブラウザも出現したことで、その立場は一気に逆転することとなった。

尚、Webの世界ではこれ以降も、普及したプロトコルやフォーマットが突如としてライセンス料を請求し始めるという過ちが繰り返されることになる。

さて、この後、1994年にはNetscapeの最初のベータ版が、翌年にはInternet Exploreが公開され、あの血で血を洗う凄惨な戦闘が繰り返された第一次ブラウザ戦争の時代へと突き進んでいくことになるのだが、それはまた、別の話。




今日はここまで

続きはWebで……じゃなくて、たぶん続かない。