今日はXHTML1.0の仕様をざくっと読んで、1.1の変更点とかもチェックする。2.0のWGも解散したし、この子については割と適当でいいかという気もしつつ、5が主流になる日が来る可能性もあるのかなぁとも思いつつ。
とりあえず、XHTMLとは何か。W3Cのページに書いてある説明は、こんな感じ。
XHTML is a variant of HTML that uses the syntax of XML, the Extensible Markup Language. XHTML has all the same elements (for paragraphs, etc.) as the HTML variant, but the syntax is slightly different. Because XHTML is an XML application, you can use other XML tools with it (such as XSLT, a language for transforming XML content).
XHTMLとは、XML(拡張可能マークアップ言語)の文法を用いたHTMLの異種です。XHTMLはHTMLと同じエレメント(段落など)がすべて用意されていますが、文法にはわずかな違いがあります。なぜならXHTMLは、他のXMLツール(XSLTのようなXML変換言語)と併用して使える一種のXMLアプリケーションだからです。
http://www.w3.org/standards/webdesign/htmlcss
というわけで、 XHTMLを使用するとXMLアプリケーションの資産と組み合わせることが出来て便利ですよ、というのが売り文句のようです。ちなみにXHMLTはバージョン1.0も1.1もHTML4ベースで出来ています。
しかしHTMLの世界ってのはvalid(妥当)どころかwell-formed(整形式)であることすら珍しい世界なわけなので、ここで言うメリットというのが、世に出回っているXHTML文書を収集してパースする際にXMLパーサが使えて便利、なんていう種類のものではないことは確かです。
XSLTとかと仲良くなれば良いのだろうけど、あの子は最近はどうなのだろう。私の記憶の中には「重かった」ということしか残ってない。
HTMLの勧告は1999年12月を最後に行われることがなくなり、その後は W3CはXHTMLばかり勧告していたので一時期はこっちが主流になるかと思われた。
勧告一覧
1999年12月 : HTML4.01
2000 年01月 : XHTML1.0
2001年05月 : XHTML1.1
2002 年08月 : XHTML1.0(Second Edition)
ところが XHTML自体は思ったほどうまく普及せず、ついでにブラウザベンダーもユーザも、「そんなことはいいから、もっとリッチで見栄えのいいもの書けるようにしろ」と言い始めたので、XHTML2.0を作っていたグループは解散して、W3Cは現在、HTML5にかかりっきりとなった。一応、HTML5と平行して、HTML5の仕様を盛り込んだ版のXHTMLであるXHTML5は勧告される予定だけど。
XHTMLには1.0と1.1がいるけど、両者の違いはこんな感じらしい。
http://www.w3.org/TR/xhtml11/changes.html
1. On every element, the lang attribute has been removed in favor of the xml:lang attribute
すべてのエレメントにおいて、「xml:lang」の方を良しとして、lang属性は削除しました
2. On the a and map elements, the name attribute has been removed in favor of the id attribute
「a」と「map」エレメントにおいては、「id」属性を良しとして、「name」属性は削除しました
3. The "ruby" collection of elements has been added
ルビ用のエレメントを追加しました
これだけじゃなくて、XHTML1.1にはそれまでなかったModularization of XHTMLなる概念が出てくる。
Modularization of XHTMLとは何かというと、以下のページが参考になった。
http://kotobank.jp/word/Modularization+of+XHTML