2010年09月04日

マメモを使ってみた

キングジムの卓上電子メモ、「マメモ」を購入してから1週間。使ってみた感想を書いてみる。

マメモの公式サイト
http://www.kingjim.co.jp/sp/mamemo/


マメモは卓上メモや付箋のような用途で用いることができる電子端末。

約102×93×36mm、約130g(電池含まず)の軽量ボディ。単4エネループ3本で約6ヶ月稼働可能の省エネ設計。メモは99枚まで取れる。

できることはメモを取るだけ。PCとの連携もできなければ、消しゴム機能すらついてない。書いては捨て、書いては捨てる。そんなメモ的な機能を再現した一品。

お値段はAmazonで4379円がついている。なんか面白そうだからうっかり買ってしまう。そんな購入者が続出しそうな価格帯だ。


使ってみた感触として、思いついた時にさっと走り書きするという用途として十分に使える。書き心地は悪くないし、新規メモ作成、次ページ表示などの処理も素早くこなす。

こういった類のデバイスはレスポンスが命で、書こうと思った瞬間に書けることが一番大事。その点では、マメモのレスポンスについては合格点が付けられると思う。

ただ、安価で小さい液晶を使っていることもあって、画面の見やすさという点では少し辛い。「紙」というデバイスはそこいらの高級ディスプレイよりも数段解像度が高い代物なので、見やすさは紙と比べて確実に劣ることになる。

マメモは紙よりも使いやすいかどうかが生命線になると思うのだけど、その点については少し評価が分かれるんじゃないだろうか。マメモの方がメモの管理はしやすいが、見やすさは紙の方が偉い、といったところがマメモの印象。


結局、私はマメモをあまり気に入らなかった。しかし気に入らなかった割に、1週間経った今もなにげに使い続けている。

主な用途はTODO管理。それまで私は細かなTODOをデスクトップ上に専用のテキストファイルを用意してエディタで管理していた。その用途がそのままマメモに移った感じになる。

マメモではTODOは1項目につき1つメモを使う。終わったメモは消していき、残っているメモの枚数がそのまま残作業になる。

別にデスクトップ上でもできることだけど、それ専用の端末がお手頃価格で手に入るというのは悪くないとも思った。


これとまったく同じ機能で携帯用が出たらありがたいのではないだろうか。厚みを取ってポケットに入るサイズにして、ペンも携行しやすいようにする。

出先でさっとメモを取る用途はポメラの得意分野だが、ポメラはポケットに入れるには少し大きく、キーボードを開くなどの予備動作が必要になる。100文字を超える文章を座って書くには便利な端末だが、10文字くらいのメモを歩きながら取る用途には少し冗長だ。

マメモは形状を少し変えれば、通勤中に電車の中で思いついたことをメモすることもできる。卓上で使う分には今の形がベストだと思うが、持ち運びたい人のニーズも考えて携帯用マメモの開発を考えてくれたらきっと買う。


総括として、マメモはキングジムらしいシンプルな機能と素早いレスポンスが評価できる一品だった。ただ、私の生活にフィットする一品かと言われると、そうでもない。その割には、なんか使ってしまっているところを見ると、実は良い製品なんじゃないかと思ったり、でも買って良かったかと言われると別にそうでもなく、なんだろう、不思議な商品だなぁと思った。



追伸

こんなの出てた

電子メモパッド、ブギーボード
http://www.kingjim.co.jp/sp/boogieboard/

でも、これならマメモの方がいいかなぁ