2010年11月10日

日記的なもの

Rubyで標準出力をしようとする時、普段は自然とputsと書くのに、ENV['PATH']とかENV['CLASSPATH']を出力しようとする時だけ、なぜかechoと書いてしまう(もちろんエラーになる)。

これってものすごく人間の脳らしい間違いだと思った。自分はこれまで何度も環境変数を出力するために、bashだかc shellだかで「echo $PATH」と打ち込んできた。それがパターンとして頭に埋め込まれていて、Rubyの記法を意識している中にも降って湧いて、パスを出力する時だけechoと書かせてしまうわけだ。

人間の脳というのは面白いものだ。どういう順序でechoが引っ張り出されてくるのか。TRACEできないのが残念でならない。



先日、Adobe、Javaに続く脆弱性として、次はスマートフォンアプリあたりかなぁとつぶやいたが、それよりも余程狙い目な一品があるかも。

Androidへの攻撃に高まる関心、本格的なPoCコードも出現
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1011/09/news020.html

ご存知、携帯向けプラットフォーム「Android」は現在ムーアの法則以上のスピードで台数を増やしている。オープンなプラットフォームということで、多くの参加者がおり、多くの目玉があり、十分な資本もあるので、Android本体の脆弱性への対処のスピードについてはそれほど心配していない。

個人的に心配しているのは、携帯メーカーの方。多くのAndroidが各携帯メーカーによってカスタマイズされて売り出されている。Android本体が「脆弱性、修正しましたよー」とアナウンスしてアップデートを配布しても、それで終了にはならない。それを各携帯メーカーが自社の機体に反映させてみて、不具合が出たりしないか検証して、アップデートを配布して、ようやくユーザ側の脆弱性は対処される。

ゼロデイ攻撃がありました。7日後にAndroid側で対応アップデートがありました。という時、じゃ、携帯メーカーは何日後に対応をしてくれるか。中にはけっこう奥までカスタマイズしてしまっているメーカーもあるけど、すぐに対応は可能なのか。ゼロデイが2ヶ月も3ヶ月も続くようなことはないのか。

その辺りの対応速度がどの程度のものなのか、攻撃が流行ったら注目してみたいと思う。ガラパゴス諸島にいればそんな攻撃はなかったかもしれないって、そんな風に思うこともあったりしてね。



そろそろインターネット放送局的なものがテレビを脅かす頃なんじゃないかなぁと思ってから、もう随分と経つ。インターネット放送局的なものとは、YoutubeやUStream、ニコニコ動画など、様々な動画配信サイトの中から「これは」と思う映像を抽出して、地上波のテレビのようにタイムテーブルに並べて24時間放送するメディアを想像している。

はっきり言って今の地上波はつまらない。この前、知り合いの家に行った時にテレビが付いているのをなんとなく見ていて「これはひどい」と思った。Youtubeで話題になってる動画の方がよほど面白い。だからといって自前で面白い動画を探して回るのも面倒だ。

そこで、バラエティちゃんねる、映画宣伝チャンネル、音楽プロモチャンネル、スポーツチャンネル、イケメンチャンネル、グラビアチャンネルなど、様々なジャンルを網羅した仮想放送局を作り、そのサイトにアクセスすると放送局の管理人が「これだ」と思った各ジャンルごとの映像が見れるようにする。

ユーザはテレビを見ている感覚で動画を付けっぱなしにしておける。放送局は管理人のセンスによってユーザを獲得し、PVを増やし、有名放送局管理人になっていき広告費で(個人にしては)大きな利益を得る、というビジネスモデルだ。

で、個人的にはそこで評価の高かった動画が再編集され、地上波へと行く、というのが今後の動画系エンターテイメントのトレンドになるんじゃないかと思っていた。下の流れみたいな感じで。

Youtube → 評価 → インターネット放送局 → 評価 → テレビ

テレビ業界は万年コンテンツ不足に悩んでいるし、それならやっつけの低予算番組を組むより、Webで評価されているコンテンツをより商用向けに加工して再利用した方がものが出せるのではないかと。

ところが今のところ、こうした動きが見えてこない。もしかしたら自分がテレビに疎い(なんせ持ってないからね)から気づいていないだけかもしれないけど。

けっこう自信を持って予想した流れだったので、ハズレたら少し寂しい。



佐伯選手の行き先が決まったようで、めでたい。左の代打がいない球団だし出場機会は得られそう。中日という球団はコーチとして適正のあると踏んでいるベテランが自由契約になると獲得し、現役最後の仕事場を提供した上で、引退したらコーチに、という戦略を持っているように見える。

実際に、巨人の川相、日ハムの奈良原、上田の3名がこの手法でコーチになっている。

アメリカなら人がもっと流動的だからコーチもただオファーして取るというところがありそうだけど、日本人はビジネスに情が絡みやすいので、それを踏まえた戦略を生み出すというのもひとつのビジネス機会に繋がるのかなぁと思った。日本という制約に適したビジネスライク、とでも言おうか。