2013年09月04日

日記的なもの

英語のニュースを読んでいると、ああ、戦争が始まるんだなと感じる。日本語のニュースを読んでいると、遠くの方で何かが起こっているんだなと感じる。

人間は言葉によって物事を認識する。日本語での意識と英語での意識の乖離は、1人の人間の中においても混在し、どちらももっともな感覚なように取れる。

前回、前々回のような不確かなエビデンスではないように見える。今の大統領は「Bring Them On」と曰わられた前任者のようなタカ派でもない。何がどうなっていて、何をすればどうなるのか、何をしないとどうなるのか。頭の中でいくつかの予想を立ててみても、自分が持っている情報で正しい推論ができているとはとても思えない。

つまり、わからない。多分、誰にもわからない。


最近、読書に没頭している。たまにこういう時期がある。本を読み出すと止まらなくなって、時間が跳んでしまう。

こうした時期に一番気をつけないといけないのが、通勤と睡眠時間。

電車に乗っている時に本を読み始めると、よく駅が跳ぶ。本に目をやって、戻すと、駅が2つ3つ跳んでいる。コミックとかだとそういうことはないんだけど、小説は文字によって音や風景が醸成されてしまうから、そっち側を見ていると現実側が遠くなってしまう。

睡眠時間も厳しくなる。寝る前に少しと思って読み始めて、もう2時だから寝ないと思って電気を消しても、なんとなく寝付けなくてまた開いてしまう。困ったもんだ。

どうしてそこまで没頭してしまうのか気になったので、適当な理由を考えて文章にしてみた。

読書好きな人間に育つ経路
http://www.mwsoft.jp/column/reading.html



読書期はこれという一作に出会うとたいてい終了する。その一作の世界に頭が包まれてしまって、他を受け付けるスペースがなくなるからだと思われる。

最近読んだ作品は、悪くはないけどそこまで影響されるほどでもないものが多い。現代の作品を多く読んでいるせいかもしれない。ライトなものが多く、言葉を使って脳に直接攻めてくるものは少ない。

いろんな作品を読んでおくことは、自分の中での思考のパターンを増やしてくれるし、教養としても悪くないことなので、しばらくは暴走している自分を無理に留めるようなことはせずに、野放しにしておこうと思う。

そういえば手元に、これは絶対ハマるだろうなと思う本が置いてある。聖の青春。先日、ニコニコ動画で将棋を見ていた時にある人が言った「村山くん」という言葉の響きに「ああ」と思って勢いで買ってしまった。

多分、あの言葉の響きに同じように「ああ」と感じた人がいると思うし、「あぁ」とか「うぅん」とかいろんな感じ方をした人がいるのだと思う。冒頭で私は「人間は言葉によって物事を認識する」と書いたけど、この「ああ」は「ああ」という嘆息のままで、強いて言葉と呼べるものにしてしまわない方が、より正しく感じられる類のものだと思う。



相変わらず詰将棋に精を出している。けっこう上達した。

脳の疲労を測るのにもけっこう役立っている。疲れていると簡単な5手詰めでもさっぱり答えが見えてこない。スッキリしている時は7手詰めでもあれこれ見えてきてさらっと解けたりすることもある。

少し勉強した上で将棋を観戦してみると、上手い人というのがどれだけ異次元かわかる。自分のような素人は2手余裕があっても怖いことはできない。自分の予想は間違ってることが前提だからだ。そんな悠長な世界にいる人間から見れば、複雑な情勢で一手差を争う将棋は別競技のようだ。

学問的な部分と競技的な部分があるところは、プログラミングと少し似ているなと思う。定跡とか流行とかを抑える勉強をしつつ、実戦ではその場その場の判断が必要になるあたりとか。

日々、仕事でソースコードを量産している人間としては、学問的なプログラミングというのは当然抑えつつ、実践ではコードの条件や周囲の環境、今後の方向性などを加味して、より効率的だと思われる選択をしないといけない。

もっと頭を使って、よりその場の環境に合ったコードを生み出していければ良いと思う。それが私の仕事だし。



そういえば英語の学習という事で、一時期狭い界隈で話題になっていたかKatawa Shoujoというゲームをやってみた。だいぶ前からほそぼそとやっていたのだけど、EmiとLillyとHanakoとRinのシナリオをやった後、次のシナリオの途中で放り出した。もう無理。

異文化コミュニケーションというか、「海外の人がこういうの作るんだ」という部分と、日本が舞台だけどどこか日本っぽくない点が見え隠れするあたりは面白かった。けど、シナリオもキャラも今ひとつ好きになれなかった。Hanako以外は。

文章はけっこう難しい。文学的な表現をしているところもあって、言わんとしていることはわかるような気もするけど、正確に理解はできてないと思われる。ウィットが絡むような台詞はお手上げ。Rinの台詞にはどう反応するのが正しいのだろう?

北米はサウンドノベルの人気がイマイチらしく、文章を読む勉強になりそうなゲームをあまり見かけない。音声入りのゲームとかがあれば、学習に役立ちそうで良いのだけど。

The Walking Deadのゲーム版が台詞が多くてサウンドノベル的という噂を聞いたので買ってみたけど、まだ未開封。やったら寝れなくなりそうなので、なかなか手を出しづらい。