2013年11月09日

Kindle Paperwhiteを買ってみる

自分はスマホとかタブレットを持つとどうも時間を潰してしまうことが多いので、単機能で有意義に時間を過ごせるようなガジェットが好き。ポメラは最高だ。

Kindle Paperwhiteはそういう路線の端末だと思ったので、新モデルが出るのを待って買ってみた。2週間ほど使って見た感じでは、予想に違わず自分向きの良い製品だった。

書籍の揃い以外は。



コスパについて

端末自体は9,980円。捻出するのはそれほど難しくない値段。

購入できる書籍の値段は紙の本より多少安く設定されていて、中には50%引きとかもあったけど、自分が買おうかと思ったものはたいてい10〜20%引きだった。書籍を古本屋で仕入れている人にとっては高く付く値段ではある。



読みやすさ

電子ペーパーだけあって、読んでいても目は疲れない。かなり紙の本に近い感触。以前、タブレットで電子書籍を読んでいた時は、やはり液晶ということもあって目に疲れが出たけど、PaperWhiteではそういった感じはしない。

コントラストの変更がメニューのもっとも触りやすい場所に付いているので、周囲の光量に応じて手軽に明るさを変更できるのも良い。

ページ送りについてはやはり紙の方が自然で良いけど、慣れればそれほど悪くないと思える。長いページ送りをする時は紙の方が楽だけど(シークはできるけどピタリと合わせるのは難しい)、検索機能があるので使い方次第では電子書籍の方が便利な場合もある。



Kindle形式以外のファイルを読む

コミックとかを読むならやめておこう。PDFを読む用途もやめておこう。どっちも表示がいい感じにならない。

試しにコミックのサンプルをダウンロードしてみたのだけど、線が粗くタブレットで見た方が何倍か綺麗だった。PDFを読む用途を期待している人も多いと思うのだけど、こっちもサイズがうまく調整できなくて読みづらかった。

テキストファイルとかをポンと置いて読む分には十分に使えるので、Kindle形式の小説を読むか、テキストファイルを読むか、どっちかをする端末と考えるのが良さそう。



重量

だいたい文庫本と同じくらいの重さなので、重量は特に気にならなかった。読んでいる時の体感の重さを300ページの文庫本と比べてみたけど、体感的にはほとんど変わらなかった。

文庫と違って片手で持つことが多いと思うので、筋力量が少なめの女性の中にはこれでも気になる人がいるかもしれないけど、男性で気にする人はあまりいないのではないだろうか。



書籍の揃い

「欲しい本が買えると思ったら、それは大間違いだ」というのが現状のKindleストアの状況。

購入後、とりあえず何か買ってみようと思って、「魔の山」「ガニメデの優しい巨人」「我が闘争」と検索したが、どれもヒットしなかった。次に「車輪の下」を検索してようやくヒットした。これならあるだろうというものもない。それが今の日本の電子書籍クオリティ。

実際にどの程度の商品があるかは、Amazonのサイトに行って、カテゴリにKindleストアを設定していろいろ検索してみるとよくわかる。



青空文庫を読む

Kindleはパソコンからファイルを転送できる。USBから転送するか、メールで転送する方法がある。設定→端末オプション→Kindleのカスタマイズと進むと、自分のKindle用のメールアドレスが見れる。ここにファイルを送ってしばらくすると、クラウド上にファイルを確認できるようになる。

曇天文庫という青空文庫の電子書籍用形式を配布しているサイトがあるので、そちらを利用すると便利。ここにある本を読んでいるだけで数年は過ごせそうだ。



Project Gutenbergを読む

海外の青空文庫っぽいものであるProject Gutenbergでも、Kindle向けのコンテンツが更改されている。これでいつでも過去の名作を原書で読める。

後述する辞書機能があるので、英文もかなりサクサクと読むことができる。



辞書機能

単語を長押しすると辞書検索が行われて結果が表示される。

英文を読む際はわからない単語はすぐに確認できる。日本語についても辞書で調べることはできるけど、表示される結果は正直微妙なような気もした。



ネットワーク接続

9,980円で売ってるヤツはWi-Fiでネットワーク接続する。自宅が無線LANなら、PCの時と同じように設定すれば普通に繋がる。

5000円高いKindle Paperwhite 3Gを買うとDoCoMoの回線に繋ぐことができて、通信料もAmazonが負担してくれるらしい。とはいえ、外で書籍を買いたくなることはあまりないので、普通は安いモデルで十分だと思われる。



書籍の購入方法

基本、クレジットカードによる決済らしい。「えー、でもアメリカの会社にクレジットカード情報渡すと、全部NSAに見られるんでしょ?」ということが心配な人はそもそもAmazonは使わないと思うけど、端末落とした時にカード止めたりとか面倒。

ギフトカードを使えばこの問題は解決できる。Amazonギフトカードをコンビニで買って登録することで、クレジットカードなしで購入できる。

登録後は1-clickで購入が済んでしまうので誤って買ってしまったとかも起こりそうだけど、7日以内なら返品できるようなのですぐに報告して返金を申請すれば問題ない。1回、思ってたのと違う商品を購入してしまって返品依頼出したけど、すぐに対応してくれた。