ダメな1年だった。プログラマ的にはまるで成長していない。本はたくさん読んだので、文学的な方面での知識は増えた。あと、将棋と英語の勉強もそこそこ進んだ。でも本業のプログラマとしての面で伸びないとアカンだろ。
ということで、年末年始は家に篭って特訓中。前から書こうと思ってたコードをいくつか書いている。今年はプログラミングの能力強化を重点的にやる。具体的には数式をコードに落とすあたり。
新年に気持ちを新たにするというのは習慣として存在するけど、それが1年に1度というのは少ないように思う。半年に1度か、四半期に1度、前期を思い起こすのも良いのではないだろうか。むしろ1ヶ月ごとくらいの方がいいか。「ああ、今月ももう暮れだなぁ。もういくつ寝ると2月か。2月には豆撒いてー」くらいの気持ちで。
ということで、今年は1ヶ月ごとに目標を決めて、達成度を評価してみよう。
1月について。
とりあえず今書いている適当なコードをライブラリとして公開しておこう。あとは年始と次の3連休を使って、Webページの本文抽出ライブラリを作る。こちらは仮実装で公開するかは精度を見て決めよう。
原稿依頼が来てるのでそれをさっさと済ませる。片方はまぁ、なんとかしよう。もう片方は逸話を調べるのに時間がかかりそうなものが多い。7個中4個は済ませて、残り3個も仮組みくらいはしてしまおう。あまり詳しくないLuaとVBをどこまで調べられるかが肝になりそう。
あとは仕事に関わる論文を2本読む。1本は今読みかけで、2本目はどれにしようか。
仕事が忙しくなりそうだし、1月にできる分はこれくらいか。あ、あと去年の帳簿で埋まってないところがあるから埋めるのをやろう。これは26日あたりに。
禁欲について。
たまに意図的に禁欲することがある。性について、食事について、コミュニケーションについて、インターネットの利用について、自尊心について。
これらを意図的に抑制することで、そうしたものに振り回されない手法を学ぶことができる。動物的に徘徊するような生き方をしない為に必要な学習であると思う。
ストレスが強い時は何をやったところで抑制は効かないので、行うタイミングは十分な睡眠と心的な休養がとれている時に限っている。現代社会においてそうしたことを行えるタイミングというのはけっこう少ない。時を逃さず行わないといけない。
最近はいろんな種類の禁欲がうまくいきやすい。これは仕事的にもプライベート的にも良い状態にいるということではないだろうか。こうした状態の時は勉強も進みやすい。長くキープしたいところ。
着ている洋服のブランドによる性格付けについて。
以前から文学仲間に「登場人物の性格を短い文章で伝える方法として、洋服のブランドは有効なのではないだろうか」という話をしていた。
つまり「リズリサのブラウスにショートパンツ」とか「X-girlのTシャツにジーンズ」と書くと、文字数的には短い割に外見だけでなく性格まで含めて多くのイメージが伝わるのではないかという話。去年はそれが試せたのが1つ収穫だった。結論として、使う場所は選ぼう。
そういえばファッションが関連する仕事の依頼が来てるので、Cancam買ったり、GINGERったり、Zipper買ったり。Agehaとかも見とこうかな。しかし私はいったい、何をしているのだろう。時々よくわからなくなる。
最近はよく古い小説を読む。古い中にも現代に通じる表現が見られるところが面白い。
このまえ読んだダフニスとクロエーなんかは2世紀だか3世紀だかに書かれた恋愛小説なのに、設定を現代風に変更すればそのまま少女漫画のプロットに使えそう。たとえば舞台を現代の漁村に移して、そこで繰り広げられる牧歌的な恋愛物語にしてみるとかどうだろう。タイトルは潮騒とでもしておこう。
トーマス・マンの魔の山は1924年に書かれた作品だけど、そこにはたとえば少子化の話が書かれていたり、ニートの精神に近いような言葉もあったりと、現代の問題として見ても変わりがないような言葉が散見される。
かれらは出産率減退の防止をさけび、子女の養育費と職業準備教育費の軽減をわめきます。しかも、人口過剰のために窒息しそうであり、あらゆる職業は人員過剰であって、生存競争のおそろしさは過去のどんな戦争のおそろしさもしのぐほどです。
1920年代から存在しているということは、これからもしばらくは存在している可能性が高いものだと思われる。もっとさかのぼれば、ローマ時代には既にあった概念というのもけっこうある。
そうした古くから変わらない概念に触れておくと、目の前にある問題が何百年も解決されないまま残されているものなのか、最近現れた新しいものなのかを見分ける能力は身につく。
集中について。
疲れていない時であれば、仕事に集中することはそれほど難しいことではない。コードを書いていると、自然と頭はフル回転を始める。気がつくと嫌な感じの集中が始まり、止まらなくなり、夜も眠れなくなる。
この年齢になるとそれを繰り返すと翌日に堪えるので、仕事中は集中し過ぎないように時々席を立って、頭を空っぽにして歩くようにしている。それでも集中はなかなか解けない。
集中し過ぎた後は、頭の中にハッカでも吸い込んだような妙な感じがする。何か脳内に変な物質でも出ているんじゃないだろうか。自分の知り合いに聞いた限りでは、そういう症状を経験した人はいないらしい。あの頭の中をスゥっと漂うようなハッカはなんなのだろう。
なんとなく危なそうな気もするので、できるだけそうした状況にならないように気を付けている。
この集中力を文章の仕事にも使えれば良いのだけどな。どうもそっちの方はうまくできなくて困っている。多分、好きではないんだろうな。自分が書く文章が。